新型コロナウイルスの死亡リスクを4倍にするのは血糖値

高血糖は、コロナ患者が人工呼吸器を必要としたり、集中治療室への入院を必要とするリスクを高めます。

高血糖のコロナ患者は、糖尿病の有無にかかわらず、転帰が悪くなり、死亡のリスクが高まります。

高血糖または高血糖は、体内で十分な量のインスリンが生成または使用されない場合に起こる症状です。

しかし、ストレス、特定の薬、病気、運動不足、過度の食事などがこの状態を引き起こすことがあります。

コロナウイルス患者の高血糖の影響を調べたところ、これらの患者は、糖尿病患者であるかどうかにかかわらず、より悪い健康問題を経験していました。

コロナで入院した患者のうち、高血糖の患者は、人工呼吸器を装着されたり、集中治療室(ICU)に入院したり、急性腎障害(AKI)を発症したり、入院中に死亡する可能性が高かったのです。

高血糖を呈して病院を訪れた新型コロナウイルス患者は、より積極的な治療を必要とする可能性が高いため、綿密な観察が必要です。

研究チームは、成人を対象に、血糖値を測定してコロナウイルスの望ましくない結果を調べました。

糖尿病患者の入院は、血糖値が140~180mg/dLの場合に推奨されます。

血糖値が140mg/dL以上の糖尿病患者は、呼吸器が必要となり、ICUに入院する可能性が2.4倍高いことがわかりました。

また、血糖値が180mg/dL以上の糖尿病患者では、入院中に死亡する可能性が2倍になるなど、COVIDの好ましくない結果はさらに悪化しました。

しかし、糖尿病患者でなくても、血糖値が140mg/dL以上の患者は、コロナで死亡する確率が2倍でした。

また、これらの患者では、挿管されてAKIを発症する確率が2.3倍、ICUに入るリスクが3.5倍になっていました。

また、糖尿病がなくても血糖値が180mg/dL以上の患者では、挿管やICU入室の確率が約3倍、死亡リスクが4倍になっていました。

新型コロナウイルスで入院した患者では、過去に糖尿病の診断を受けていなくても、定期的に血糖値をモニタリングすることの重要性が改めて示されました。

より頻繁に血糖値をモニタリングし、目標血糖値が140mg/dL未満となるようにインスリン療法を行うことで、これらの患者の転帰を改善できる可能性があります。