妊娠中の味覚異常、なぜ起こるのか?

金属的な味がするという症状は、妊娠初期によく見られる症状です。
なぜ起こるのか、どのように対処すればよいのかをご紹介します。

妊娠中の金属味、なぜ起こるの?

口の中に金属の味を感じるのは、妊娠初期によく見られる症状のひとつです。これは、味覚障害と呼ばれる現象で、多くの妊婦さんに見られます。

この現象は、味覚の変化によって、口の中に不快で持続的な金属味を感じるようになるものです。なぜこのような現象が起こるのか、そしてこの不快感を軽減するためにはどうすればよいのかをご紹介します。

味覚異常とは?

予想通り、味覚障害とは、不快で持続する金属味として知覚される味覚の変化です。

この症状は妊娠中の女性によく見られるもので、口の中に金属が入っているような感覚と表現されます。

一般的に、この症状は妊娠第1週目に現れ、妊娠第1期の終わりである第12週目から第14週目頃まで続きます。これは、この時期のホルモンレベルと密接な関係があるためです。

しかし、特に複数の赤ちゃんを妊娠している女性の中には、妊娠中に味覚障害を経験する人もいます。

皿に盛られたクッキーを拒否する妊婦。
妊娠中に金属味がする原因

前節で述べたように、口の中の金属味は、妊娠によるホルモンの変化の結果として起こります。具体的には、エストロゲンが舌の味蕾(みらい)に作用するためです。

妊娠中は、口の中のこれらの感覚器官の感度が高まり、通常、匂いの知覚も増加します。

さらに、特定の食べ物や飲み物の消化が困難になったり、胸焼けや胃液の逆流が起こったりすることも味覚障害の原因となります。このような理由から、吐き気や嘔吐に悩まされている女性は、通常、その傾向が強いと言われています。

不快感の他に、無害な症状でもあります。この味覚変化の最大の問題点は、女性がバランスのとれた完全な食事をすることができなくなることです。

妊娠中に金属味がするその他の原因

ホルモンの問題に加えて、この不快な感覚は次のような原因で引き起こされることがあります。

口腔内の衛生状態が悪い。口腔清掃を怠ると、細菌性の歯垢、歯石が蓄積され、虫歯、歯肉炎、歯周炎などの特定の病気を発症する可能性が高くなります。口腔内での細菌の増殖と感染の両方が、味の悪さの原因となります。
薬物。抗生物質、抗うつ剤、ホルモン剤、ビタミン剤などの一部の薬剤の使用も、妊娠中の金属味の原因となります。同様に、クロルヘキシジンなどの特定の防腐剤の使用も原因となります。
アレルギーや感染症。鼻づまり、アレルギー、気道の感染症などが原因となることがあります。
腎臓、肝臓、糖尿病などの全身性疾患。
癌治療(妊娠中の女性にはまれ)。

化学物質への暴露。水銀や鉛などの特定の重金属に過度にさらされた場合も、金属の味がすることがあります。
妊娠しているかどうかわからないのに、口の中に金属の味がする場合は、医師の診察を受けるのがよいでしょう。そうすれば、問題の原因を調査し、妊娠の有無を確認することができます。

妊娠中に金属味を感じた場合の対処法

妊娠中に金属的な味を感じることは、深刻な問題ではありませんが、心配する必要はありません。違和感を覚えることもありますが、それはこの時期に起こる様々な変化のひとつです。

ただ、この不快な感覚に対処するための方法をいくつかご紹介します。

適切な歯の衛生状態を保つ。歯、歯茎、舌をこまめに磨くことが大切です。歯磨きにはフッ素入りの歯磨き粉を使い、デンタルフロスやマウスウォッシュなどで補いましょう。このようにして、口腔内の健康に気を配り、口の中の味を改善しましょう。

うがいをする。ミントフレーバーのマウスウォッシュや、ぬるま湯に重曹や塩を加えたリンスを1日2回以上使用します。こうすることで、口腔内のpHが調整されます。
砂糖の入っていないミント味のガムを噛みましょう。

水をたくさん飲む。妊娠中の水分補給は不可欠です。1日に多くの水を飲むと、口の中が潤い、悪酔いが改善されます。

酸性の食べ物や冷たい食べ物を摂取する。非常に冷たい水や天然の柑橘類のジュースを飲んだり、酸味のある飴を吸ったりすると、金属的な感覚を抑えることができます。いずれにしても、歯の組織を傷つけないように、過剰に摂取しないことが大切です。

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